私は豆乳が好きだ。
だが買い手というか、飲み手というか、いわゆる消費者というのは呑気なもので、
実際に、豆乳がどのようにして作られているかとなると、意外と無知なのではないだろうか。
実際に私自身がそうだったのだが、
毎日のように愛飲している割に、豆乳の事を何も知らない。
愛とは時に、一方通行でも成立するものではあるが、私の豆乳への愛は如何ほどか。
豆乳からの愛に応えられていないのではないか。
という訳で、豆乳に関して色々と調べてみた。
まず「豆乳」と名の付く商品である以上、避けて通れないのが、
「豆乳は何の乳なのか?」という疑問である。
正解はもちろん、牛乳が「牛の乳」であるように、豆乳は「豆の乳」である。
では「豆」とは何か? と思い調べてみたところ、
実にそれは南アフリカ地方に生息する陸棲哺乳類である事が解った。
皆さんは植物か何かと勘違いしているかもしれないが、豆は列記とした動物である。
この「豆」は熱帯地方に広く分布し、四本足で歩く。
鼻が長いのが特徴で、象に似た動物を想像すると解りやすい。
ただし象に比べると耳が小さく、変わりに下顎が前方に大きく突出している。
鼻の長い象のようなアントニオ猪木を想像すると解りやすい。
豆の鼻が長いのは、熱帯地方で生息していく中で暇を持て余すまいと、
鼻にピーナッツ状の物体を入れて遊び始めたのが原因と言われている。
鼻にピーナッツ状の物体を入れる事で、
「もしかしたら、このまま取れなくなるのではないか?」
というスリルを味わうという遊びが、B.C13世紀頃に、豆達の間で大流行した。
これは熱帯地方に生息する他の動物達の間でも流行し、
中には「鼻息でピーナッツ状の物体を噴出させる者」なども現れた。
しかし危険な遊びであった為、鼻からピーナッツ状の物体が取れなくなる者が続出。
多くの生物達が絶滅した。
そのような危機的状態の中で、
豆達だけは鼻にピーナッツを入れる遊びを続け、
より高度なスリルを味わう為に、己の鼻を長くするという進化を遂げるようになった。
鼻が長ければ長いほど、ピーナッツが奥へ進入した時に得られるスリルも高かったからだ。
正にダーウィンの進化論に倣えば、環境に適応した結果と言えるだろう。
また、下顎は「ピーナッツ状の物体を噴出した際」に、一度地面に落下させる事無く、
ダイレクトに口内へとキャッチする為に進化したものと考えられる。
ピーナッツ状の物体を鼻⇒口へダイレクト・キャッチするという流れは、
衛生的な面でも、豆達に好影響を及ぼした。
一度地面に落下したピーナッツを食べる事による疫病の発生を回避し、
更には他の動物達からの攻撃の危険を避けて食事を行う術を得たのである。
野生の動物達にとって、食事中のリスクを減らす事は、生き残りの必須条件である。
図らずも豆達は、この術を得る事が出来たのである。
ところが現在、この「豆」という動物を、皆さんよく存じない事と思う。
残念ながら豆は現在、絶滅危惧種に指定されているのだ。
理由は「象達の台頭」である。
※写真は「豆」のライバル「象」。
鼻の長さなどでキャラ的に被る「象」という動物が有名になって以来、
豆達は急速に生息範囲を縮めていく事となった。
NOAHというプロレス団体が立ち上げられた後の全日本プロレスを想像して頂くと良い。
もしくはサッカーのFC東京がJ1に昇格した後の、東京ヴェルディを想像して頂いても良いだろう。
豆にとっては「いやいやいや、キャラ被っとるがな」と思いながらも、
世間のニーズには逆らえず、徐々に勢力図を塗り替えられざるを得なかった訳で、
現在は豆の前で象の話をすると「もうええから」と関西弁で話を中断する場面が多いと聞く。
豆の天敵は象と言っても差し支えないだろう。
話が横道に逸れたが、この奇異な動物「豆」の乳を搾ったモノが、
皆さんがよく知る「豆乳」の元となるモノである。
ところが我々の一般社会では、
「豆乳の原料は大豆」という都市伝説が広く認識されており、
それがまた豆自身のストレスの原因となっているのも、皮肉な事実である。
ちなみに「豆」という名前であるが。
進化の過程でピーナッツ状の物体を鼻に詰めていた話はまったく関係なく、
単に「巨体の割に、乳首が豆のように小さいから」が、その名前の由来とされている。
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勉強になりました。
鼻から口へダイレクトキャッチは
下へ落ちたものよりも衛生的・・・えっと。
最初は真面目に読んでたのに・・・!(笑)
牛豆乳ってどんなものなのかしら・・・