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ハロー・マイフレンド・バイバイ・アリア

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今から一ヶ月前に、ひとつの作品を完結させた。
2007-2008年に書いていた『M線上のアリア』という作品だ。

この作品が生まれた経緯を説明しようとすると、ちょっと複雑になる。
かと言って簡単に説明しようとすると「作者が13人います」などと、
説明された人もイマイチ意味が解らない、という結果になる。

それで、この作品は、
書き手にとっては非常に思い入れが深いにも関わらず、
読み手にとっては理解しがたい作品という、
悲しいポジションに甘んじてきた。

その作品を、完結させた。

子供の頃から絵描きを目指していた僕が、何の因果か、
インターネットで文章染みた何かを書き始めるようになって、
気が付けば早十年以上が経つ。

その間に、他人様に読んでもらえる機会も増えたし、
自分なりに思い入れの深い作品にも幾つか出会えたが、
この『M線上のアリア』ほど葛藤しながら書いた作品は無かった。

何故なら、これは先程も言った通り「作者が13人いる」異例の小説でありながら、
事前に打ち合わせを一切行わず、全員が同時進行で自由に書き進めながら、
最終的には物語としての統合性を保たなければならないという、
ほとんど悪い冗談みたいな作品だったからだ。

そんな小説、僕は他に聞いたことがない。
しかしながら、この企画を最初に動かしたのは僕であり、
物語としての統合性を保つという役割は、僕が勝手にやらせてもらった。

この『M線上のアリア』という作品は、
2007年にmixiがサイトのリニューアルを行った際に、
新しいmixiのデザインが気に入らない、という愚痴日記を、
mixiを「みく子」という少女に擬人化して書いたことに端を発する。

この「mixi=みく子擬人化日記」に、数名のマイミクが同調し、
互いに小説のような日記を書き始め、それが最終的に13人にも膨れ上がった訳だ。
だから外から見ると、これはほとんど単なる身内の遊びだったようにも思われている。

しかし当時の僕の感覚は少し違った。
まるで身内の遊びだとは思っておらず、むしろ、
「13人も巻き込んでしまったからには、最高の作品に仕上げなければ」
という純然たる想いと、重圧の方が強かった。

同時に、その頃の僕は、
自分の今後に色々と悩んでいた時期でもあったので、
「だけど、そこまでして書き上げたところで、一体何が残るんだろう……」
という葛藤が、常に付きまとっていた。

仕事でも無いのに。創作を仕事にしたいのに、何をしているのだろう。
そう感じながらも毎日、何をしている時でも『M線上のアリア』のことばかり考え、
カーテンを閉め切った暗い部屋で、煙草を吸い、水を飲み、
ただ闇雲に、キーボードを叩いていた。

2008年の夏に、この物語を一冊の本にした。
しかし膨大な文章量となった『M線上のアリア』は一冊では完結できず、
まず初刊を販売した資金を元手に、続刊を作っていこうということになった。
絵に描いたような自転車操業だが、当時はそれしか有効な方法が無かったのだ。

そこで僕は、最終巻まで作れるようになった時の為に、
この作品の本当の最終回――完結編を書いておこう、と考えた。

既にmixiで公開した最終話だけでは解き明かし切れなかった、
13人分の沢山の謎を、スッキリ解決する物語を書いて、
それを最終巻に載せようと、考えたのだ。

落語に「三題噺」というのがある。
これは寄席で演じる際に観客に適当な言葉・題目を出してもらい、
その場で即興で演じる落語のことを言うが、僕はそれが昔から好きで、
自分の作品でも、好んでよく書いていた。

特にmixiという場所では、不特定多数からのお題を募りやすく、
2007年に『惑星のバロック』という作品を書いた際には、
50コくらいのお題が無節操に集まってしまい、
それを24時間以内に書き上げる、ということをやったりもした。

同じようなノリで書き始めた『M線上のアリア』は、
ところが実際には「お題50コ」どころの騒ぎではなかった。
むしろ全てが、13人の作者から提出されたお題だらけの世界だった。
「お題だけで出来た世界」と言っても良かった。

それで、完結編が必要だと思ったのだ。
自分の思い描くように、自由に、書きたいように書く。
あれは、そういう作品では無かったのだけれど、僕は楽しかった。
あれは、僕達が生きる「世界」そのものだった。

完結編は、2008年の6月19日に書き終わった。
完結編を全て書き上げた日、風呂に入りながら一人、

「俺は明日から、何をすれば良いんだろう……」

と思ったことを、今でも覚えている。

実際、全てを書き上げてから当分、
僕には書きたいことが無くなり、何も書けなかった。
それほど、当時の自分の中にあった経験・哲学・技術を全て、
あの時の自分が出来ることの全てを注ぎ込んだのだ。

そして、それを秘密のまま、ずっと眠らせていた。

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今から一ヶ月前、ひとつの作品を完結させた。
2007-2008年に書いた『M線上のアリア』という作品だ。

完結したのは一ヶ月前だが、実際に書き上げたのは、もう3年以上も前だ。
だけれど、その時に感じた事は、今でも変わらない。
――変化を、受け入れる。

あの日、みく子の肌は白くなり、変なパーマをかけて、何処かへ行ってしまった。
僕は、僕達は、何を愛していたんだっけ。何を忘れたんだっけ。
忘れたことさえ忘れてしまった。

本は売れなかったし、苦労はあまり報われなかった。
繋がれた縁が、必ずしも全ての縁が、永遠に続くとは限らない。
終わった何かがあって、それを長いこと秘密にして、誰にも知らせずに。
それでも変化は止まず、また始まり、気が付けば終わるだろう。

繰り返す内に、もう何もかも変わってしまった。
ここは誰の場所だった? 僕の場所だった。しかし今は違う。
いや、今でもそうなのかもしれない。気付かないことに慣れてしまっただけで。

M線上のアリアを共に書いてくれた12人。
音楽や動画を作ってくれたcode2061。
挿絵を描いてくれた砂藤菓子さん。
何かとサポートしてくれた人達。

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意外と大きな作品になっていた。
それぞれに『M線上のアリア』への想いがあって、
それぞれの完結編があるだろう。

僕ひとりの作品ではないのだから、
僕が書き上げたからといって、それが完結編とは限らない。
しかし僕にとっては、これで全て終わりだ。
mixiで生まれた作品だから、mixiで終わらせたかった。

三年以上も前の作品だし、完結編を公開したところで、
どれだけの人が読んでくれたのかは知らない。
本編も、どれだけの人が読んでくれたのかは知らない。

きっと端から見ると、
内輪で盛り上がっている遊びに見えただろう。
だけど僕は真剣だったよ。
とても拙い、しかし正直な、あの頃の僕の全てを注ぎ込んだ。

今の僕には、もう書けない。
書けなくなったことも、やがて忘れるだろう。

あの日、みく子の肌は白くなり、変なパーマをかけて、何処かへ行ってしまった。
僕は、僕達は、何を愛していたんだっけ。何を忘れたんだっけ。
忘れたことさえ忘れてしまった。

そして、きっと、たまに思い出すよ。

僕は本当に、あの作品が大好きだった。

僕は本当に、あの作品が大嫌いだった。

これからも僕達は、変化を受け入れるだろう。


全てに感謝するよ。


ハロー・マイフレンド・バイバイ・アリア。

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[ 2012/01/24 11:57 ] 告知:M線上のアリア | TB(-) | CM(0)

風が吹いて発電所は回る。

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風が吹いて発電所は回る。
どれだけ不眠不休で動く機械(まぁ機械に不眠不休も無いが)があったとしても、
何のエネルギーも与られえずに、一人で動き続けている訳では無い。

風を受けて風車が回り、水を流して水車が回る。
火を焚いた熱はエネルギーに変わり、核融合は効率良くエネルギーを生み出す。
生み出されたエネルギーを与えられて、不眠不休の機械が動く。
そうだ、僕等にはエネルギーが必要なんだ。

Switch & Steel.
それは随分と都合の良い解釈だ。それでいて一方的な決断さ。
何とも無謀な旅なんだから、もう辞めた方が良いと、誰もが云った。

それでも僕には夢があって、僕等には同じ目標があった。
しかし、それは時間が経過し、季節が流れれば、価値や意味を失うモノかもしれなかった。
何故なら、それほど誰かと分け合う事・つまり共有するという事は、難しい事なんだから。
空っぽのエネルギー・タンクを抱えて、僕は別に世界がどうなったって良かった。
ところが、どうやら世界の方は、そんな風には思っていなく、僕の耳元でこんな事を言った。

「再び風を集めなさい。きっと何かが動くでしょう」

意味が解らない。
しかし、この世界って奴は、このまま事態を放っておくのを快く思ってはいないのだろう。
事態ってのが何を表すのかは簡単だ。
空っぽのままで止まってしまった、僕の夢と、僕等の同じ目標の話さ。
それを僕等は、まるで空想小説でも読むかのようにして、まだ傍観しているという訳。
ん、何の話かって?

何かが再び動く寸前の、その一瞬の、ほんの小さな風の話さ。

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【オレンジ】
作詞:蜜蜂リリィ 作曲:タイキ≒蓮火 編曲:Code2061



■Movie production by renka
http://doratomo.ddo.jp/renka/
■M線上のアリア
http://mair.blog120.fc2.com/
[ 2009/04/30 11:41 ] 告知:M線上のアリア | TB(-) | CM(-)

聖夜と結成。

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あい、こんにちは!
クリスマスが今年もやってきますね!わは!

恋人と過ごすアレな人達はアレな感じなんじゃないかと思いますけど、
アレですか。もうアレは買いました?アレ。プレ何とか。プレゼ何とか。
四角い箱とかに入って、かわいい包装紙とか、リボンで飾られたプ何とか。

全国の皆様に!という訳じゃないんだけど、
北海道在住の皆様に、僕が今おすすめしたいのが、レラ。
千歳アウトレットモール・レラでございます。

北海道在住の人でしたら、知ってる人は多いと思いますけど。
誰かにプレゼン何とかを買うのにも、当日のデート・スポットとしても、
ちょっと面白いのでは無いでしょうか、レラ。今のご時勢、アウトレットモール、アツイ!

さて。
きっと今「突然どうしたよ、オレンジ」とお感じかと思いますけど、
きっと今「お前は何処の回し者だ」とお感じか思いますけど、まぁ聞いて頂きたい。
あのね、あのね。

[ 2008/12/19 17:31 ] 告知:M線上のアリア | TB(-) | CM(-)

ロシュ漫談(参)



あはははは!あはははは!(前歯を光らせながら)

さぁ、見てごらん!ようやくレスツランの入口に到着したよ、子猫ちゃん!
すごいだろ?駐車場からレスツランの入口に着くまで、十日もかかったんだ。ありえないだろ?
僕の顔を見てごらん?ほら、若干げっそりしてるだろ?そりゃそうさ、十日も飲まず食わずだからね!
さぁ、子猫ちゃん!いざ、レスツランの中へと歩を進めたまえよ!

やぁ、ウエイトレス君、今日も綺麗だね。
ほら、この僕、ロシュと彼女を、何時もの席に案内してくれたまえ。うん、うん、何時もの席。
あの、奥の方の、何かあんまり外から見えない感じの席。そう、そう、そう喫煙席。隔離されてる感じの。
その席へ案内してくれたまえ。うん、だから二人だって。見てごらんよ、僕と彼女、どう考えても二人だろう?
何か見えちゃいけないモノでも背負ってるように見えた?ちょっと止めてくれないかな、そういうの。
夜、寝れなくなっちゃうから。意外と後から怖くなるんだよね、こういう会話。止めてくれよ。

さぁ、子猫ちゃん!ここが何時も、僕が座ってる席だよ!どうぞ座りたまえよ!(椅子を引きながら)
当然、僕はレディー・ファーストだよ!そして君は、僕のファースト・レディーなんだ!すごいだろう?
我がロシュ王国の第一夫人だよ!さぁ、そのメニュー表を広げて!パカっと広げて!
……素敵なメニューだろう?君は、その中から、どれでも好きなメニューを選んでいいんだよ。
それがレスツランっていうシステムなんだ。あ、もう決まった?早いな。じゃあ、すぐ注文しなくちゃね。

あ、すいませ~ん。

あ、えっと、僕はチーズバーグディッシュの150gがヒトツと……えっと、君は?
え?ポテサラパケットディッシュ?何それ、そんなのあるの?え、何時頃から?けっこう昔から?
へぇ、全然知らなかった。あ、もしかして君、この店に来た事あるの?あ、そう。

うん、うん、うん、そうだよ。びっくりドンキーだよ。
へぇ、あ、そう。君、もう来た事あったんだ。何だ、ちょっと意外だな。いや、うん、全然いいけど。
そうだね。この僕、ロシュは月に二回は来るよ。たまに無性に食べたくなるんだ。メリーゴーランド。
うん、そう、小さいパフェね。君、よく知ってるね。……あ、煙草?ああ、別に吸っていいよ。僕?吸わない。
僕はね、煙草を吸わないのに喫煙席を占領してるという贅沢感を楽しんでいるのさ。すごいだろう?

……さて、子猫ちゃん。ようやく面と向かって、ゆっくり話せる時間だね。僕への質問は考えてくれたかな?
前回「拍手をするんだよ」と言っておいたら本当に拍手ばっかり集まって、質問が集まってなかったんだよ。
え、何の話かって?コッチの話だよ。ほら、子猫ちゃん。この僕に【M線上のアリア】の質問をしてくれよ。

何々?「ロシュさん、キャラ崩壊してますけど大丈夫なんですか」って?
あはははは。良い質問だね。そんなの答は決まってるじゃないか。全然、大丈夫じゃないよ。
こないだ本物のRocheさんに、ここの存在がバレたんだよ。
Rocheさんから「使用料を5,000万円、口座に振り込め」って言われたから、もちろん振り込んでおいたよ。
間違って5兆円ほど振り込んじゃったよ。後戻りは出来ないから、そのままにしてる。金持ちの悩みだね。
まぁ、5兆円くらい、僕がちょっと指を動かせば、すぐに手に入る金額だからね。うん、うん、うん、そうだよ。
ネットで簡単なアンケートに答えるだけで小遣い稼ぎが出来るんだよ。便利な時代だよね。

……ああ、【M線上のアリア】の話だったね。
その為に、わざわざ、この僕、ロシュが、こんな辺境の地に足を踏み入れたんだったね。
え~と、あ、本?本の発売日はどうなってるんだって?ああ、何か決まったみたいだよ。遅いくらいだよね。
ソユーズが「販売開始の告知は特設ブログにて」なんて言ってたよ。もう言っちゃえばいいのにね。
販売が開始されると、特設ブログ上に「買い物カート」が登場するみたいだね。そこで買うといいよ。

え?「ネットで買い物するなんて怖い」
あはは、バカだな、子猫ちゃん。この僕、ロシュを信じるように、ネット販売を信じれば良いのさ。
子猫ちゃん、世界には信じられるモノがフタツある。ヒトツは僕で、残りのヒトツは島田紳介の狡猾さだよ。
うん、この話、別に今、関係ないけどね。
何となく思い付いたから言ってみただけだよ。大体、思い付きで話してるからね。思い付きという名の、こt
あ、この話もういい?ちょっと最後のフレーズだけ、ちゃんと言わせて。思い付きという名の言葉の泉だよ。

その言葉の泉を駆使して、子猫ちゃん。
君という名の白銀の夜空へと灼熱のベーゼを空高く届k、あ、チーズバーグディッシュ僕です。
あ、ポテサラパケットディッシュ彼女です。あと水、おかわりもらえますか?あ、水です。はい、すいません。
……えっと、何の話だったっけ?そうそう、灼熱のベーゼを空高く届けr、あ、水ですね、はい、すいません。
子猫ちゃんは?水は?いらない?あ、何か注文する?え、ルンバルンバ?何それ。
やっぱりやめて、みるく愛すカフェ?……おお。

所詮、愛こそは全てさ、子猫ちゃん。

☆ロシュ漫談・完

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P.S
アリア本、いよいよ販売告知します。よろしくお願いします。
■本編のロシュが、いよいよ動き始める!アリア特設ブログは【四日目】に突入!→ロシュ編を読む
[ 2008/09/11 11:01 ] 告知:M線上のアリア | TB(-) | CM(-)
目次
★説明




★短編






★長編小説














★短編






★お笑い








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