僕が何を残したかったのかを 思い出している
何時までも続くと 信じて止まぬ 慢心が
僕を此処まで連れて来て 今 問いかけている
お前の命は 何なのだ
僕は今 何色なのだろう
すっかり くすんで 汚れてしまって
洗い流しても 呆れ果てても 思い直しても
もう 其れは 純粋ではなく 透明ではない
放射状に伸びた枝葉を一本 選択し
切り落とした先端から 流れる樹液の色を
其の身に名を付け 形を作り 命を宿すなら
何色が良いだろう
純粋ではないならば 透明ではないならば
既に存在しているならば 何かに影響しているならば
他愛もない出来事に 傷付けられ 過ごしているならば
誰かを傷付け 其れにも気付かず 過ごしているならば
救われるならば 裏切るならば 許されるならば 繰り返すならば
其れを何色と呼ぶだろう
僕が何を残したかったのかを 思い出している
何時までも続くと 信じて止まぬ 慢心が
僕を此処まで連れて来て 今 問いかけている
お前の命は 何なのだ
欲望を溶かした水を 飲み干して 君のこと考える
何時か途切れて 終わるのならば 何を残せば 残せば
誰にとっても退屈な日 誰かにとって特別な日 誰かの生まれた日
終わる日 始まる日 繰り返す日 思い出す日 忘れる日
忘れたことさえ忘れる日 また思い出す日
考える日 君のこと考える日
僕のこと考える日
僕の命に 火を点けて
細い糸に 火が点るならば
この小さな色を 何と呼ぼうか
残した 何か を 何と呼ぼうか
残した 何か を 何と呼ぼうか