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月光

もがいているうちに

それはあたりまえのことになった


緩やかに丸めた紙ならば

折り目さえ付かないまま

緩やかに曲がる紙になった


それを片目に当て

望遠鏡の代わりに

僕は 空を眺めた


朝は 音もなく昼となり

昼は 音もなく夜となった


熱は 冷めた

だが 光はみえる まだ


月が 昇る

冷たく燃える


夜の淵

滑らかに昇るとも

しかし誰も起きず


研ぎ澄ませるならば 今だ

誰も 僕のことなど知らぬ


声が 響く

届く宛もなく


夜の淵

高らかに叫ぶとも

しかし誰も居らず


喰い散らかすなら 今だ

誰も 明日に備えている


熱もなく

音もなく

大した意味もなく

才能もなく

注目なんてされず

みずから輝くこともできず


あれは誰の光だ

あれはお前の光ではない

お前の光ではないが

お前を照らすには十分だ








月に吠える








月は観覧車みたいに

夜を滑るように回転して

僕は丸めた紙の望遠鏡を

痕が付いた片目から離して


ギラギラと

太陽が近付き

やがて世界は

騒がしく目覚める


重力が

僕と 僕の日常を

ほんの少しだけ 持ち上げて

緩やかに 固く 均衡点で 繋ぎ合せる


あたりまえみたいになった世界に

馬鹿みたいに小さな 銀色 を与える

これ以上冷めることのない 銀色 を与える
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[ 2013/08/27 11:50 ] 詩歌 | TB(-) | CM(0)
目次
★説明


★長編小説














★短編






★お笑い








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