VOSTOK8 blog - Astronaut' Monologue TOP  >  2013年10月

だれかの世界の反対側で。

たとえば いつか ぼくのいのちが 尽きて

たとえば その次の瞬間から みごとに

なにごともなかったみたいに

時が進んでいくとして


ぼくの ぼくの全てに

まるで何の意味もなかったとして


きみに せめてきみに

ほんの少しでいいから 泣いてほしくて


できれば それが

ぼくが生きていた 証なのだと

たぶん思いたい だけなのだよ


もしも ぼくが だれとも ふれあわず

はなしもできず ひとりぼっちだとして


世界の反対側で 小さな蝶が羽ばたいて

その風の流れが 等しく世界の反対側で

やがて巨大な竜巻を 生むように


ぼくの吸い込んだ息が 吐き出した息が

ぼくから離れた 世界の どこかの 遠い場所で

小さな それでいて良い影響を 与えてくれやしないかと

ねがって やまない


たとえば いつか ぼくのいのちが 尽きて

たとえば その次の瞬間から みごとに

なにごともなかったみたいに

時が進んでいくとして


ぼくの ぼくの全てに

まるで何の意味もなかったとして


まるで 何もない場所から

ぼくは 息を吸ったり 吐いたり している


ただしく息を しながら


きみは 泣かないだろうと おもい知る

きみは ぼくを知らないと おもい至る


それで


きみに 知ってほしいと おもう 

きみに 触れてみたいと のぞむ

きみに 触れられないと あきらめる

きみと 関わりたいと ねがう


ことばを 伝える

ことばを 息にのせる

ことばが 空気を震わせる



小さな風が うまれる



だれかの世界の 反対側で
[ 2013/10/30 00:32 ] 詩歌 | TB(-) | CM(0)

トースト

ぼくの毎日が 真っ赤な

悲しみに 染まったら きっとさ

空よりも長い 鉛筆で ぜんぶ塗りたくって

それから星を 何個か描くよ


きみがいなくなったら いやだな


残酷なニュースなんか 見たくもないのにさ

朝早くから またもや聞こえてくるよ

きみの顔を 見ていたいな


笑顔だって 寝顔だって

ふくれっ面だって いいよ

ぼくの手は リモコンになって

おきにいりの表情を 探すんだ


やがて 真っ黒に塗りたくった 夜が明けて

何個かの星が 誰かの願いをかなえて

おいしいトーストが 焼けたなら

ぜひとも きみと食べたい


きみがいなくなったら いやだな
[ 2013/10/21 03:23 ] 詩歌 | TB(-) | CM(0)

嘘と潜熱。

君の嘘には もう慣れちゃった

突き動かされたって もう欠伸しか出ないよ


何かを 失くしたんだ

何を失くしたのかは よく解らない


(それで 何かを失くした なんて よく言えたもんだ)


正しい心 が欲しい

美しいものを見て 美しいと感じ

悲しいものを見て 悲しいと感じ

せめて自分の 手の届く世界を

守りたいだけなんだ


(ところで 老いた少年よ)


結局 何が正しかったのか

結局 何が美しかったのか

結局 何が悲しかったのか


(絶対的な嘘 と 絶対的な本当)


君が大好きだった あの絵はさ

本当は 額縁が 逆さまだった

飾られていた あの絵は嘘だよ 


(どちらも同時に 存在するなら)


何を信じて 何を疑うのか

そんなことまで わざわざ選択するような

馬鹿話みたいな 禅問答みたいな 毎日で


たったひとつ

信じようと決めたことさえ 嘘で

誰かにとっては 僕だって 嘘で


(どちらか片方は 嘘なんだ)


君の嘘には もう慣れちゃった

突き動かされたって もう欠伸しか出ないよ


温度なんか とっくに冷めちゃった

今更 自分が何をするべきかも 解らないよ


只 流されるような感覚の中で

僕ならば 漠然と 愕然と 空虚だよ




(嘘だらけの世界に 水を一滴 あげよう)




温度が 欲しい


まるで冷えた地面に

たった 1℃ だって良い

本当の熱を 僕にくれ


そこに触れさせてくれ

それに触れさせてくれ


届かないから 吠える

吠える まだ 吠える


触りたいから 伸ばす

伸ばす 手を 伸ばす


昨日は 何も無くて

明日も 何も無いだろう

課題ばかりが 山積みで

今日を 走り抜けていく


走る 走る 伸ばして 走る

走る 走る 伸ばして 走る


やがて

呼吸は短く 心音は速く

頬は紅潮し 息は白く 汗がにじみ

声にもならない 声が 声が 漏れていく


声は やがて空気に混ざり

音に 言葉に 感情になる

上昇した熱と温度に混ざり

まるで歌声みたいになって 飛ぶ








(君の嘘は 本当に嘘だったのか?)








きっと ボクラは また 始まるよ

きっと そんな気がする
[ 2013/10/09 01:04 ] 詩歌 | TB(-) | CM(0)

笑いとばして 嗤うがいい 泣きくずれて 哭くがいい

僕は 君の特別になりたかった

何が特別なのかは よく解らなかった


僕は 特別な平凡 が欲しかった

狂いそうに 当たり前の 特別な 平凡が


君は 特別な特別 が欲しかったのか 

(それとも それは 平凡な平凡 だったのか)


何が楽しいのか解らないが 君と居るのは楽しかった

何が悲しいのか解らないが 君と居るのは悲しかった


風が吹いて 匂いを感じて 時間が経ったのだと知って

町を歩いて 冷蔵庫を開けて 洗濯物を畳んで 一日を終えて

空は緑色で 太陽は橙色で 魚が水面を駆けて 全ては 今も銀色で


僕は 君の特別になりたかった

混ざり合った 異なる二種類の 液体が

どれだけ経っても 二度と正しく 分離しないように


何が楽しいのか解らないが 君と居るのは楽しかった

何が悲しいのか解らないが 君と居るのは悲しかった


いつか 巨大な何かが

きっと ボクラを飲み干して

すっかり 消えて 無くなるだろう


だから君は 僕のこと

笑いとばして 嗤うがいい

泣きくずれて 哭くがいい
[ 2013/10/04 03:00 ] 詩歌 | TB(-) | CM(0)
目次
★説明




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★短編






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