君の声を探すけれど
君は もう何処にも見当たらない
どうにも宇宙は 未だ膨張しているみたい
短い文字と 限られた数字で
気持ちを呟こうと してみたけれど
どうにも それは 向いてないみたい
音ひとつない世界は 波ひとつない世界で
光ならば在るけれど 不安で 無重力を 泳ぐ 泳ぐ
ポッカリ空いた マックロな穴が
やがて全てを飲み尽くすなんて まったくウソみたい
真実ならば 見てみたい 巨大な星が 萎んで 死んで それから
光さえも出られないなら 音さえも生まれない
形が欲しいな 紡ぐための形が 不安定でも かまわないから
いつかの僕の おろかな繰り返しが 回転を生み 重力を生み
いつかの君の 泣いて 溜まって 集まった水が 此処を生んだみたいに
波打って 水面を跳ねて
脈打って 陸上を駆けて
羽根 飛ばして 風を裂いて
光ならば無数に見えるけれど 音の無い宇宙で
水が生まれ 風が生まれ 波が生まれて それを届ける
短い文字と 限られた数字で
気持ちを呟こうと してみたけれど
どうにも それは 向いてないみたい
君の声が聴こえる 嘘じゃないよ
波が揺れて か弱い糸みたいに
君の声が聴こえる 嘘じゃないよ
叫べるだけ 僕も叫び 吠えるよ
野太く 清く 美しく
儚くも強く 宛も無く
[ 2015/08/18 04:27 ]
詩歌 |
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