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日食



蝶はお前を救わずに 蜘蛛もお前を救わない

鷹はお前を見ようともせず通り過ぎ 燕はお前を撫でるだろう

其れでもお前よ 汚れを知らぬお前よ どうして高く 空を見上げるのか


今日はお前を掬わずに 雲もお前を掬わない

風はお前を見ようともせず通り過ぎ 雨はお前を撫でるだろう

其れでもお前よ 汚れを知らぬお前よ どうして高く 空を見上げるのか


何処かの少女は空を見上げるのを止め

数億年先の白よりも 数分間先の黒に手を伸ばした

月は満ち 足掻いては欠け 水槽の中の金魚のように 呼吸困難だ


満月は太陽を飲み込む

やがてお前の番が来る

お前が満月に飲み込まれる番が来る

お前はそれを知る為に 空を見上げていたのだろ


全ての白は憂いの最中に

全ての黒に屠られるだろう

目を閉じるな 耳を澄ませろ 息を吸え

口を閉じるな 喉を鳴らせろ 息を吐け


そうしてお前は一点の 零れる白を知るだろう

満月が太陽の全てを飲み込む最中に一点の 零れる白を知るだろう

それを何と呼ぶか お前は知っているか 汚れ果ててしまったお前よ その名を知っているか


失われたお前よ お前は何も 失われてなどいないのだ

お前に宿った一点の白を どうか手放すなよ

それがお前の 太陽の欠片なのだ
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[ 2007/08/04 11:18 ] 詩歌 | TB(0) | CM(1)
涙が、零れました。

とても、温かくて、また泣きそうになりました。

あなたは、手放していない白さを、持っているのだろうか。
[ 2007/08/05 05:41 ] [ 編集 ]
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