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蜘蛛




蜘蛛よ 俺の中に巣食う蜘蛛よ

お前の糸は何度も切れて お前は宙ぶらり

落ちてしまえば楽だろに またその糸を紡ぐ気なのか


蝶は飛び終えて 美しい羽を休めている

蜻蛉は遠く 八本の手にも届かない

糸が揺れるぞ お前は動くなよ


装飾品のような糸の上で お前は徹底的に孤独だ

骨董品のような糸の上で お前は徹底的に孤独なのだ


それでも 蜘蛛よ 俺の中に巣食う蜘蛛よ

お前は繋がりたいのだろ 端から端へと 天を仰いで

届くと信じているのだろ 何時か糸が 雲に架かると信じているのだろ


嗚呼 何と呑気な蜘蛛よ

俺は真実を知っているが お前には教えずにいよう

何時か糸が雲に架かり 空を掴める日が来るのだと 共に夢を見よう


蜘蛛よ 俺の中に巣食う蜘蛛よ 

俺はお前に付き合おう お前の嘘に付き合おう

お前の命が尽きるまで 俺はその糸に捕らわれたままいよう


蜘蛛よ 俺の中に巣食う蜘蛛よ

俺の中を救う蜘蛛よ 俺を掬い上げて喰ってくれ

醜い手足よ 八本の虚無よ 怠慢を喰らい 退屈を吐き出せよ


小さな世界だ お前の世界など

それでも朝露が お前の糸を照らすだろ

それはやはり美しい世界だと 俺は思うのだよ
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[ 2007/09/26 09:16 ] 詩歌 | TB(0) | CM(0)
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