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今だから好きなんだから諦めながらは生きないで。

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一昔前、B'zは「愛のままにわがままに僕は君だけを傷付けない」と唄った。
今考えてみても、この曲名が言わんとしているメッセージが、正直なところ僕にはよく解らない。

まず「僕」は「愛のままに」「わがままに」「君を傷付けない」のが大前提ではあるのだが、
その「傷付けない」対象である「君」に対して「君だけを」傷付けないとも言っていて、それは要するに、
【僕は、世界を敵に回しても、君だけは守るんだぜ】というメッセージのような気がするのだけれど、
じゃあ最初の「愛のままに」と「わがままに」は、別に必要ない訳である。文章が空中分解してるのである。

それとも、それぞれの文節が単独で「傷付けない」にかかっていて、
「愛のままに傷付けないぜ!」「わがままに傷付けないぜ!」「僕は君だけを傷付けないぜ!」
こう考えると納得出来るような気もするが、では「愛のままに傷付ける状況」とは、一体何だろう。
「わがままに傷付ける状況」は想像が出来るし、「君だけを傷付ける状況」も想像が出来る。
「愛のままに傷付ける」のは、中々難しい。過保護という意味だろうか。

だとすると、この曲名は、
「過保護にしません、わがまま言いません、だから僕は君だけを傷付けない」
このような意味を持った曲名、という事になる。……いや、我ながらそれは多分、違うんじゃないか。

という事は、最初のフタツは初めから「傷付けない」にかかってくる文節では無くて、
「愛のままにいこうぜ!」「わがままにいこうぜ!」「僕は君だけを傷付けないぜ!」
このように、それぞれ独立した三種類の文節が合体した曲名だ、と考えるのが自然になってくる。
まぁ、めでたし、めでたし、である。

◆ ◆ ◆

曲名を長くするのが主流、という時代があったのだ。
その傾向はビーイング(Being,Inc.)に所属するアーティスト(B'z・ZARD・大黒摩季など)の楽曲に顕著で、
この時期に彼等が発表した曲のタイトルは、総じて長く、妙にインパクトのあるモノが多かった。
何曲か例を挙げてみると……


・サヨナラは今もこの胸に居ます(ZARD)
・別れましょう私から消えましょうあなたから(大黒摩季)
・愛を語るより口づけをかわそう(WANDS)
・このまま君だけを奪い去りたい(DEEN)
・おさえきれない この気持ち(T-BOLAN -)



長い。特に大黒が長い。さすがに、こうしてズラリと並べると、中々どうしてインパクトだらけである。
インパクトがありすぎて、T-BOLANの「おさえきれない この気持ち」が、若干短く見えてくるからフシギだ。
もっと「おさえきれない この気持ち 張り裂けそうさ マイハート」くらい行っちゃっても良かったんじゃないかとすら思える。
どうせなら行けるトコまで行って欲しい。

では「本当に行けるトコまで行ってしまった」場合、一体どうなってしまうかと言うと、その答が、
BIGINが2002年に発表した曲、という事になる。「涙そうそう」の作曲でもお馴染み、あのBIGINである。


「それでも暮らしは続くから 全てを 今 忘れてしまう為には 全てを 今 知っている事が条件で 僕にはとても無理だから 一つずつ忘れて行く為に 愛する人達と手を取り 分けあって せめて思い出さないように 暮らしを続けて行くのです」


曲名である。
曲名とは思えないが、曲名である。
ここまで来るとあいだみつをの詩より長いのである。
これが現時点で「日本で一番長い曲名」という事になっているらしいのだが、
上には上がいて、舞台をインディーズに移すと、それ以上に長い曲名、というのも存在する。


「すっげー深い穴を見つけたんだ!今から飛降りるよ。
 存在証明なんかじゃない、この深さなら誰にも見付かる事はないだろ?
 生まれてしまった償いをしなきゃいけねぇんだ、生きる事と死ぬ事によって。
 俺はもう立派に一つの精神として立った。
 これ以上殺生を繰り返す理由なんて何処にもみつからねぇよ。
 そもそも人は今しか生きられねぇ、常に生きているのは今だ。
 でも「今ここ」と想ったその瞬間には既に過去になっているわけで、
 次々に未来が押し寄せては今を認識する間もなく過去になる。
 「生」という刹那を証明するのは不可能だろ。
 証明しようとする時には常に過去のモノとなり生きていたという記憶にすぎねぇ。
 つー事は生きていようと死んでいようとそんなもんどっちだって同じじゃねーか。
 だったら俺は希望に向かってスペシャルダイブ! 」



……嘘みたいだろ? これ曲名なんだぜ。
そこら辺の女子高生が書いたブログより長いんだぜ。
インパクトはあるけど、全然キャッチーじゃないのが、また素晴らしい。
ライブで演奏されても曲名が出てこないから「あ、スペシャルダイブだ」とか言いそう。
ライブ終わった後も「あの曲良かったよね、え~と……」「スペシャルダイブ?」「そうそう、それ」みたいな。
じゃあもう曲名、スペシャルダイブでいいんじゃねぇかっていう。

そもそも、上に挙げた色々な曲名、こんなにインパクトのある曲名なのに、
僕自身はほとんど聴いた事もないというのが一番問題で、結局、楽曲に大切なのは曲名じゃないのだろうし、
聴いてもらってナンボだからこそ、このようなインパクトのある曲名を付ける場合がほとんどだろうが、
インパクトが優先してしまう、この本末転倒具合に、ジレンマを感じずにはいられない。

◆ ◆ ◆

その昔、秦の始皇帝は6,352kmにも及ぶ万里の長城を築いた。
敵の進行を防ぐ目的で築かれた長城だが、実際のところ、敵はその低い壁を難なく越えて侵入し、
彼等は三世紀もの間、北方民族の勢力下に置かれる事となった。

長い事が、必ずしも正しいとは限らない。
それは城でも、曲名でも、人間関係でも、全て同じであろう。
親友同士でも、恋人同士でも、何十年と連れ添った夫婦でも、年月を武器にしてはいけない。
だから、より強固に、より頑丈に、より揺らぎ無い何かを求めるのである。

愛のままにわがままに君だけを傷付けたくない、のである。誰もが。


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[ 2008/03/14 11:50 ] 雑記 | TB(-) | CM(-)
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