
知ったかぶりしたい訳だ。
世の中を知ったかぶりして語りたい訳だ。
世の中の全てを知り尽くすなんてのは土台無理だと知っているし、
もしも知ったところで全て表現し尽くす術すら持たないけれど、知ったかぶりしたい訳だ。
知っている事で語り尽くすには、僕等の世界は広すぎる訳だ。
知っている言葉の端から端までを駆使して、まるで知らない世界を表現している訳だ。
知らない世界を表現して、知っている世界に、一滴の潤いと、憂いと、愛さを落とす。それが役割だ。
道理で何も知らない訳だ。
恥ずる必要も無い。知らないからこそ、知っている。
全てを知るから、神は孤独だ。愛される人間は何時だって、何も知らない。
僕は何も知らないままで、死ぬまで知ったかぶりして、こんな戯言、言いたい訳だ。
所詮、愛こそが全て。
もしも、これから、色んな事を知ってしまったとしても、そんな戯言、言いたい訳だ。
所詮、愛こそが全て。
愛の意味ぐらいは、知っておきたいなぁ。
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