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ルルよ。



前回の雑記を読んだ読者諸兄から「オレンジさん大丈夫!?」なるメールの類が毎秒3000通近く届き、
一時はメールサーバーがパンクするという事態にまで及んだが、ご安心あれ、小生は元気である。
叱咤・激励・縞パン画像の添付メールの類は、小生の御霊を清めてから全て有難く拝読したのである。

さて、前回の雑記にて書いた小生の風邪であるが、微少なりとも回復に向かっている。
風邪薬と花粉症の薬の同時服用はイカンとのアドバイスを受けたので、
液体風邪薬「ルル」を飲んでみた。
風邪箱といえば粉末状と信じて疑わない昭和一桁生まれ、団塊世代の小生にとって、
液体状の風邪薬とは、ペリーの黒船以来のショック、まさしく平成維新と呼ぶに相応しい衝撃であった。

「ま、まさか風邪薬が液体なんて……オラ信じられねぇズラ」

まるで人間のまま超人に憧れたジェロニモ(※1)のように、小生はショックを隠しきれなかったのである。
このルル、まず箱に入っているのである。
その姿は神々しく、尊大であり、他者を寄せ付けぬ風格がある。
俺はその辺の栄養ドリンクとは違う。俺は風邪薬なのだ。そんな声が聞こえてきそうである。

箱を開けると、小振りなビンの先っぽが見えた。
それはまさしく高校一年の夏。
あの娘のYシャツの隙間から見えた、まだ膨らみきらない真っ白な乳房のようであった。

小生は自分を抑え切れず、おもむろに、まだ膨らみきらぬ果実のようなソレを掴み取ると、
束縛(または思春期)という名の箱から取り出し、その小さく、固くなった先端を、
抑えきれぬ欲望のままに、クイっとひねったのである。

「キャッ」
短い小鳥のさえずり……。
否、小さな悲鳴のような声をあげてフタが開くと、ジュンとした甘い芳香が漂った。
中を覗くと、可憐な外見とは裏腹に、まるで蜜のように濃厚な、琥珀色の液体が揺れていた。
震える指を抑えながら、小生は先端に唇を付けると、その蜜を飲み込んだ。

「……んくっ……甘酸っぱいよ」(※2)

ルルは、そのまだ幼いカラダ一杯に溜め込んだ芳しき液体を、小生の口内へと運ばせた。
止まらぬ、止められぬのであった。
この快感を途中で止めてしまうには、ルルはあまりにも小さく、あまりにも甘く、あまりにも頼りなく、
また我々は、あまりにも幼かったのであるから。

「……ごめん」

全てを飲み干した後、謝る気は無いのに、小生は何故か謝ってしまった。
しかしルルは気丈にも、優しく笑っていた。それは少女から大人になった、女の微笑みであった。
「ううん、早く風邪、治してね」(※3)
ルルは笑いながら、何故か泣いていた。「ごめん、ルル、やっぱり……」「ううん、ごめん、違うの」
何が? と小生が問う前に、ルルは人差し指で涙を拭いながら言った。
「……あのね、何だか、嬉しくって」
その姿を見て、小生はまた、ルルを抱きしめたのである。

えー、そんなこんなで、風邪は大丈夫です。

P.S(後日追記)
翌朝、薬を飲んでスッキリと目覚めてから、この雑記を読み直して、また風邪がブリ返しました。
--------
■オレンジの適当解説
【※1】:ゆでたまご先生の傑作『キン肉マン』に出てくる超人。
元々は超人に憧れる人間だったが、超人の神の試練を受け、本物の超人として生まれ変わる。
得意技は「アパッチの雄たけび」。名台詞は「だってオラは人間だから……」。
【※2】:ルルは風邪薬のイメージを裏切って、思いのほか甘く、飲みやすい。
【※3】:ルルは実際には喋ったりしない。単なる小瓶である。
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[ 2008/05/26 18:24 ] 雑記 | TB(-) | CM(-)
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