VOSTOK8 blog - Astronaut' Monologue TOP  >  スポンサー広告 >  詩歌 >  an electronic rain

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

an electronic rain



結局 僕は 「人は独りだ」 という事実を 認めたくはないのだ。

事実を認める強さも無く 首を吊るほど虚しくも無く 薬を吸うほど弱くも無く

現実を怖れる 真似事をしながら 鳴り止まない電子音に 耳を傾けている。


手首を切った少女が 中央分離帯を 歩いている。

空は青いが 白い雲がホラ 風船みたいに 膨らんでいる。

数秒後 地面には影が落ち 絵の具みたいな雨粒が 降り始める。


僕は傘を知らない。

少女に差し出す傘も無ければ 雨粒を避ける方法も知らない。

色彩豊かに咲き始める 人々の紫陽花みたいな傘達を 僕は羨ましいと思う。


雨音 と 電子音。

融合の余地は無く 妥協の余地も無く まして 怠惰の意味なんて。

傘が咲く 傘が咲く 世界の雨を避けるように 少女も 赤い傘を咲かせる。

何処で手に入れられるのか 知りたかったけれど 別に知らないままでもいいや。


嗚呼 何だかんだ言いながら 皆 独りで生きている。

僕の願い事なんて 単なる甘えた与太話。

雨が上がると 誰もいなくなった。


最初から何も無いのだ。

電子音だけが 鳴り止まない。

僕は僕で 雨を楽しむ方法を考えよう。

M線上のアリアを読む。
関連記事
[ 2008/07/14 02:56 ] 詩歌 | TB(-) | CM(-)
目次
★説明


★長編小説














★短編






★お笑い








Blog Search
QR CORD
QR


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。