VOSTOK8 blog - Astronaut' Monologue TOP  >  スポンサー広告 >  雑記 >  鋼鉄と紅茶

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

鋼鉄と紅茶

236.jpg

I dated yesterday. (with a man!)

昨日は、休日。
前日、朝方まで仕事だったのに、目が覚めたら午前中だった。
昼過ぎから十年来の友人と会う約束をしていたので、何となく起きる。
何かの夢を見た気がするが、覚えていなかった。

パソコンをカタカタやりながら、出かける準備。
すると友人からメール。「そろそろ家を出るけど?」との事。
特に待ち合わせ時間を決めずに約束しているのが、非常に我々らしい。

適当に準備を終わらせて、家を出る。
四時少し前に合流。

先に来て街中をウロウロ歩いていた友人が「少し座ろうぜ」と言うので、
会った直後に関わらず、目ぼしい喫茶店を見付けて、暫し休憩。
アイス・ティーを注文。

店内は少し薄暗くて、洒落た音楽が流れており、
カウンターにティー・カップが整然と、等間隔で並べられており、
客は多いようで実のところ少なく、決して広くはないけれど、僕の好きな雰囲気だった。

特に何をする為に会った訳では無い。
只、たまたま休みが合ったので、久し振りに会おうという事になった。
十五分ほど休んだら適当に外に出ようと思っていたのだが、いきなり話が弾んだ。
それで僕は二杯目のアイス・ティーを注文した。

まるで学生時代のように、将来や現在の事を話し合った。
考えてみたら当たり前の事ではあるけれど、昔より仲良くなった気がする。
無論、昔は毎日のように会っていて、今は年に数回しか会えない関係なのだけれど、
まぁ、友人とはそういうモノなのだろう。(そして大人になるという事も。)

「君は思春期だ」という事を何回も言われたので、
「いや、本物の思春期は、もっとすげぇ」という話を返してやった。
奴等は理想の女の子の要素として「ビーマニが上手い」などを挙げるような、
非常に自己中心的で、幼稚な存在なのだ。
(参考:http://suretsugu.blog120.fc2.com/blog-entry-155.html

すると「じゃあ、君の理想のタイプの女性は何だ?」と訊かれたので、
淡々と答えてみたら、リアル中学生のそれと、正直あんまり大差なかった。
(ああ、僕は思春期なのか、やはり!)
頭を抱えつつ二杯目のアイス・ティーを飲み干すと、もう三時間近く経っていた。

腹が減ったので「何食べたい?」などと恋人同士のような会話を交わしながら、
店を出て、適当に歩く。ああ、パスタが食べたいな。まぁ、ラーメンでも良いけれど。
極彩色の女性服が飾られている地下街を、男二人で歩く。ああ、久し振りの感覚だなぁ。

何も決めずに、何となく行きたい方向へ、歩く。
それは僕の昔からの悪い癖でもあるだろうけれど、良い部分だってあるはずだ。
だって僕は今まで、そのようにして生きてきたのだし、それが現在の僕を作ったんだから。
ラーメン屋と、パスタ屋が見えた。

「ゆっくり話せるだろうから、パスタ屋で」

それで僕は三杯目のアイス・ティーを注文し、パスタと、ピッツァと、サラダを選んだ。
友人の仕事の話と、僕の仕事の話と、これから何をしていくべきかに関して、会話をした。
それからお笑いの話と、恋愛や結婚の話と、下世話な女の子の話をした。
驚くべきは、昔話を一切しなかった事と、目の前に並んだ料理を話題にしなかった事だ。

これがイタリア人ならば冗談の一つも交えながら、
「やぁアントニオ、君が昔、初めてバジリコを食べた時にね……」
なんて小粋な会話を挟みながら、
「それにしても今日のパスタは最高だ!ボーノ!ボーノ!」
くらい言いそうなモノだが、どちらも料理を話題にしない。昔話も口にしない。

それは僕にとって、少し新鮮な感動だった。
昔馴染みの友人と久し振りに会って、昔話をする必要が無かった事に、
要するに、現在の会話を重ねるだけで精一杯な自分達に、新鮮な喜びを感じたのだ。
無論、思い出話に花を咲かせる素晴らしさというモノもあるけれど、今は別だったのだ。

8月に東京に行ってからというもの、
僕は自分の進むべき道を考える時間が、以前に増して非常に多くなった。
自分が本当は何をしたいのか、何をすれば幸せなのか、楽しいのか、嬉しいのか、
自分が何者なのか、何によって「成功した」と感じられるのかを、よく考えるようになった。

昔話はしたくないんだ。会いたい人はいるよ。行きたい場所もある。
それで三杯目のアイス・ティーを飲み干して、パスタを半分食べると、腹一杯になった。
買ったばかりの煙草がカラになって、時計を見ると、また二時間近く経っていた。

軽く酒でも飲もうと考えていたのだけれど、中途半端な時間になってしまったので、
店を出ると、再び二人でブラブラと歩き始めた。「映画でも観ようか?」
レイト・ショーの時間だったので、丁度良い。観たかった映画は終わっていたけれど。

「アイアンマン、良くない?」

友人からの提案。
Marvel大好きっ子の僕としては、まったく問題無い。
Marvel好きの僕が、それを提案しなかった事の方が、我ながらどうかしている。
確かに少し観てみたかったし、早速チケットを買って、観る事にする。
まぁ、僕の第一希望は「ウルトラマン」だったのだけれど。(誰も賛同してくれません)

本日、四杯目のアイス・ティーを購入。
並んで席に座り、映画を観る。
ちなみに、この日、ずっと僕はサングラスをしていたのだけれど、
映画館では当然、はずしていた。置く場所も無かったので、胸元に置いておいた。

映画を観ている最中に、非常にトイレに行きたくなったのは、正に当然と言えよう。
何故なら四杯分のアイス・ティーを飲んでいるのだから。
映画の中盤、少し落ち着いたところで、静かに席を立つ。
授業中にトイレに行く時みたいで、少し恥かしい。

幸い、トイレは近くにあったので、すぐに戻って来られたのだけれど、
席に着いて、例のサングラスを失くしている事に気付いた。
映画を観ながら、それが気になって集中出来なかったのが、少し残念だ。
普段の映画鑑賞集中力が100だとしたら、この時は85くらいだった。

結局、映画を観終わって席を立った後も、サングラスは見付からなかった。
随分、昔に買ったモノで、別に高価なモノでは無かったけれど、かなり愛着はあった。
僕は何処へ行くにもサングラスや帽子を被ってしまうタイプの人間なので、
思い出の数と同じだけ、サングラスをかけていると言っても過言ではない。

少し落ち込んだけれど、一方で、そこまで落ち込んでいない自分にも気が付いていた。
映画館を出て歩きながら「思ったよりは落ち込んでないな」と自己確認をした。
少し前までの僕ならば、かなり取り乱してしまうような出来事だと思うのだけれどなぁ。

昔話はしたくないんだ。会いたい人はいるよ。行きたい場所もある。
それで僕はサングラスを失くしたのだけれど、愛着のあるサングラスだったのだけれど、
失くしてしまったモノは仕方が無い、と思うようにしたんだ。寂しいけれど。悲しいけれど。
とても大切なサングラスだったのだけれど、泣き喚いて探したい気分にはならなかった。

「アイアンマン」は面白かった。
エンターテイメントとして非常に正しく、美しく、素晴らしい。
主人公の悩みは軽く、行動も軽薄だが、エンターテイメントとして解りやすい。
少年達がマンガを読み、プラモデルを作り、ゲームで遊ぶ延長線上に、その映画はある。
鋼鉄の男か。良いな。

間も無く、終電が近付いていた。
僕と友人は切符を買い、喫煙所で煙草を吸い、最後に少し話してから別れた。
結局、語って、語って、語って、映画を観た一日だった。

アイアンマンとアイス・ティー。
良い一日だ。
関連記事
[ 2008/10/27 10:43 ] 雑記 | TB(-) | CM(-)
目次
★説明


★長編小説














★短編






★お笑い








Blog Search
QR CORD
QR


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。