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Figure Girl ≒ Stripper's Doubt 1



雨水の波紋の上を、紫色の電子音が駆け抜けていく。
巨大なネオンは赤・黄・緑。
背景は漆黒。
月は雲に隠れて淫靡な光を遮られているが、数秒後に姿を現すだろう。

「35秒後に会おう」

拳銃は二丁。
右手は生かす為、左手は死なす為。
四歩を一秒に費やすならば、35秒後に私達は、何処で出会えると思う?
360°移動可能な世の中で、吐き気がするほど自由な私達は、何処を選択するんだと思う?

12秒経過、13秒、14秒……。
まるで身体が電子音にでもなってしまったかのようだ。
縦横無尽に駆け巡る先に、欠けた月が見える、雲が流され消えていく。

答を探しているのよ、出口を探しているように。
初めから入口など存在しないし、出口も存在しないのだけれど。
趣味の悪い外国製の派手な車が、国道の交差点を横切ろうとするのが見えた。

ガガンッ。ガガンッ。ガガンッ。

22秒経過、23秒、24秒……。
背後からブレイキ音、続けて衝突音、最終的に訪れる爆発音。
伸びすぎた前髪が少し邪魔だな、切ってしまおうか、走るのには向いてない。

早く此処から出して欲しい。
理由だけが解らず、目的だけが与えられるのは何故だと思う?
信号機が点滅して青から赤に変更しようとしているけれど、あまり関係ない。
止まるか、止まらないか、常に判断するのは自分だ。

電子音の通過と、脳髄から筋肉への電気信号。
欠けた月と記憶と逃避癖の世界。
余韻を残した銃声。
30秒。

嘘は嫌いよ。
という名の嘘だらけ。
という名の真実を探しているのよ。

「フィギュア・ガール」

声に気付いて顔を上げたところで、34秒。
まだ一秒早い。
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[ 2007/06/14 15:50 ] 小説 | TB(0) | CM(0)
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